開発プロセスの導入により、相性のいい開発言語やツールを使いながら、「工学的成果」は芽を出していたと思う。
しかし、依然として多くのプロジェクトでは思った効果があげられず、むしろ新しい試みにより混乱が発生しているように思う。
開発プロセス論は「要件定義」「設計」「実装」「評価」「リリース」のライフサイクルと成果物をスコープとしている。
このプロセス論に従って、ある一部分の作業(技術やプロジェクト管理)を切り出し、改善を試みても、成果が限られてしまうのは当然だ。
なぜならば、ソフトウェア開発には、経営部門、管理部門、営業部門、開発部門、顧客、委託先など多くの利害関係者が存在する。
本来の目標を達成する為には、プロジェクトだけではなく、開発方法論を超えて、各部門を説得しながら、全体最適のアプローチが必要がある。
部門は個別に改善活動を行って、成果の出ない改善活動に諦めたかもしれない。
または、目の前の課題に追われて、改善する余裕すらないかもしれない。
企業規模、組織構成、組織文化、経営目標、業務課題によってすべてアプローチが違うかもしれない。
それらを尊重しながら進める必要があり、
結局、僕達は周囲を巻き込む意識が欠けていた。
プロセス改善は組織改革そのものだ。
時は流れ、会社全体が方法論に本気で取り組み始めた。
これからが面白いと思う。
開発プロセスの適用 - 完 -

