僕は先輩に恵まれていた。
僕の教育担当は、優秀な先輩だった。
仕事中も仕事後もいつも先輩と一緒にいた。
覚えの悪い僕は、何度も先輩を頼りにした。
いつもベッタリ。
だから、先輩は僕の面倒で自分の仕事が進まない。
自分のことは後回し。
いつも残業していた。
僕が2年目のとき、先輩は家庭の事情で会社を辞めた。
僕は一人になった。
自分の弱さを感じた僕は自立を目指した。
今の僕は先輩を超えることができているだろうか。
僕が3年目のとき、後輩の教育担当になった。
先輩が僕にしてくれたことを真似てみる。
後輩とはとてもいい関係になった。
皆が羨むくらいに。
僕が教育した後輩は、さらに後輩の教育担当となった。
僕も嫉妬するくらいの素晴らしいコンビとなった。
いい教育は受け継がれる。
いい伝承は止めてはいけない。
いい教育は宝である。

